学生に限らず、やはり友達はひとりでも多くほしいものです。なかには「俺は友達などいらん」といい切る人もいるかもしれませんが、多くの人はやっぱり友達がほしいですよね。
ひとりでは、やっぱりさびしいですもん。
友達といっても、ただ遊びに行くだけの友達から、悩みを相談したり力を貸したりしあえるガチな友達までいろいろあります。しかし人生において貴重なのは、いざというときに助けあえるガチな友達のはず。
そんな友達の作り方は本からネットにいたるまで、さまざまなところで紹介されています。実際にそれらを参考にしているという人もいるかもしれません。しかし僕は学生として学びながら営業の仕事をすることで、ガチな友達がたくさんできました。
そこで今回は、学生が営業をすると友達ができるとはどういうことなのか、どうすれば友達がたくさんできるのかについてお伝えしていきましょう。
友達づくりと営業には、共通点がある!
僕の友人は大学に入学したばかりのとき、こんなことをしていたそうです。
まずはどの講義を受けるかを決める履修登録。入学したばかりの頃はほとんどの人がひとりで参加しています。そこで僕の友人は、誰でもいいので明らかにひとりで座っている人の隣の隣(2席空けた席)に陣取りました。
講義についての説明がひと段落したところで、友人は横の人に話しかけます。
どの講義とればいいんですかね~
楽に単位取れる講義ないですかね~
と話しかけるのです。
その後も、横の人と少しずつ会話を続けていき、最後には
この講義、一緒に受けません?
よかったらLINE交換しませんか?
という流れになっていきます。
これをきっかけにふたりは同じ講義を取ることになり、また講義が始まってからも同様の方法を繰り返して、すぐに何人かのグループができあがったんだとか。
友人はさらに、サークルの新歓(新入生歓迎)活動も利用していました。新歓活動といっても説明会をするだけのサークルもあれば、さらにそこから食事会や飲み会へととつながっていくサークルもあります。
サークルの内容自体には興味ないくせに、友人は図々しくもあらゆる新歓活動に顔を出していました。そして同じく参加している人に
このサークルに興味があるんですか?
別のサークルでも食事会やるらしいんですけど、一緒に行ってみませんか?
と声をかけていました。
サークルの新歓活動に参加する人は仲間を求めている人が多いそうで、履修登録のときよりも話が弾んだそう。さらにサークルの先輩とも話をして、興味のあるふりをしてLINE交換までしたんだとか。
さて、この友人のエピソードを聞いてどう思ったでしょうか。僕も正直なところ「コイツは心臓に毛が生えている」「僕には絶対ムリだ」というのが感想でした。しかしよくよく考えてみると、参考にすべき部分がたくさんあります。
- とにかく積極的に行動していた
- 講義を一緒に受ける約束やLINEのやりとりをマメにしていた
- 新歓の説明会や飲み会などの日取りをきちんと調べていた
- 自信まんまんに行動していた
といった点があげられます。そして、それは学生が営業をすると友達ができるという部分にもつながってくるのです。どういうことなのか、ひとつひとつお伝えしていきましょう。
学生が営業をすると友達ができる理由その1:知らない人と話すことで、積極的になれる!
知らない人に積極的に話しかけることなんてできない、という人も多いですよね。むしろそれができる人というのは、僕の友人のような心臓に毛が生えた人間くらいしかいないという人もいるかもしれません。
しかし慣れというのは不思議なもので、かくいう僕も営業の仕事をしているうちに知らない人に話しかけることに慣れてしまっていたりします。知らないお客さん、知らない取引先の人……営業をする相手は知らない人ばかりですからね。
学生が営業をすると友達ができる理由のひとつは、まず積極的になれるということです。もちろんグイグイ押していくばかりが営業の仕事ではありませんが、いろいろな人とコミュニケーションをとり、知らない人とでも商談ばかりでなく雑談までするようになれるのが営業というの仕事の魅力なんです。
学生が営業をすると友達ができる理由その2:誠意をもってお客さんと接することで、責任感と信頼感が身につく!
学生が営業をすると友達ができる理由のふたつめは、責任感と信頼感が身につくことです。誠意を持ってお客さんや取引先の人と接し、彼らが望んでいるものを責任を持って提供することで、少しずつ信頼を獲得していくわけです。
僕の友人は「同じ講義に一緒に出よう」「LINE交換しよう」という言葉を、ただの口約束にはしませんでした。約束は必ず守って同じ講義に登録しましたし、LINE交換した相手には最低でも一度はメッセージを送っています。
一見するとあたりまえのことではありますが、そのあたりまえのことの積み重ねが信頼につながるのがビジネスの世界です。いったことをきちんと最後までやり遂げる責任感と、いったことをきちんとやってくれるという信頼感があれば、営業の仕事もできますし、友達もできるのです。
またお客さんや取引先の人だけではなく、自分と同じく営業をしている仲間たちとの関係にも同じことがいえますよね。自分の仕事はきちんと責任を持って果たすことで、仲間との信頼を築いていくこともまた重要なのです。
学生が営業をすると友達ができる理由その3:営業の事前準備をすることで、マメな人間になれる!
学生が営業をすると友達ができる理由のみっつめは、事前準備をきちんとするようになるということです。営業の仕事はその場しのぎのセールストークだけでうまくいくなんてことは決してありません。
僕の友人は各サークルで配っているビラを集めたり、掲示板をチェックすることで説明会や飲み会などの日時を細かくチェックしていましたし、会話の内容も単なるその場のノリではなく、あらかじめ準備していたといいます。
営業にも同じことがいえます。自分が売り込む商品のことをきちんと知っておき、また商談でお客さんや取引先の人にどんな質問をされてもいいように、事前に出てきそうな質問内容をまとめておき、ロールプレイングをして迷わずに答えることができるように準備しておくのです。
友達が多い人やモテる人の特徴として「マメである」という点がよくあげられますが、それはどんな状況におかれてもきちんと対応できるということでもあります。学生が営業をすると友達ができる理由と、通じるものがありますよね。
学生が営業をすると友達ができる理由その4:ビジネスの世界に飛び込む達成感で、自信が持てるようになる!
僕の友人の行動のひとつひとつは、とにかく自信に満ちあふれていますよね。自信がなければそもそも積極的に友達を作ろうなんて思いませんし、事前に準備万端整えておくことも、いざ行動に起こすことも、すべて自信を持って行なっています。
学生が営業をすると友達ができる理由の最後は、やはり自分に自信が持てるようになるということです。もちろん、それは何の根拠もなく自信満々というのではなく、根拠や成功体験にもとづいた自信でなければいけません。根拠のない自信は、ちょっとした挫折で簡単に折れてしまいます。
知らない人とコミュニケーションを取ることも、自分の仕事に責任を持つことも、そして厳しいビジネスの世界に飛び込んでいくことも、はじめて営業の仕事をする人にとっては未知の世界ですし、そしてとても高い壁でもあります。
しかしその高い壁に挑んでクリアできたとき、つまり営業の仕事が成功した時の達成感はハンパなものではありません。そして成功を積み重ねていくうちに、自分のなかに自信が生まれてくるのです。
営業という仕事は難しそうだし、大変そうというイメージがあるかもしれません。しかし難しそうだし、大変そうだからこそ、得るものも大きいのです。みなさんも学生のうちに営業の仕事をやってみて、友達をたくさん作れる人間になってみましょう!
さて、学生が営業をすると友達ができるようになるとはどういうことなのか、またどうすれば友達がたくさんできるようになるのかについてお伝えしてきました。
僕の友人は大学に入学したばかりの頃から、たくさんの友達を作ることができました。そのために必要だったことは「知らない人にも話しかけられる積極性」「約束をきちんと守る責任感と信頼感」「マメな事前準備」「自分の行動に対する自信」です。そしてこれらは学生が営業という仕事をすることで得られるものでもあります。
営業という仕事は知らないお客さんや取引先の人と話をする仕事であり、彼らに対して約束を守っていくことを積み重ねることで、少しずつ信頼感を勝ち取っていきます。そのためには自分の売り込む商品などの知識を身につけたり、相手の質問に迷いなく答えられるよう事前に準備しておくことも求められるのです。
難しそうだし、大変そうというイメージのある営業という仕事ですが、だからこそ成功したときに得られる自信は相当なものです。成功体験に基づく自信は、間違いなくあなたを魅力的に映してくれます。