本屋へ行くと「自己啓発で人生をポジティブに」なんて本が売られていますし、「自己啓発セミナーでポジティブさを獲得しよう」なんて宣伝もよく聞きますよね。でも、自己啓発って何かって聞かれたら、正直よくわからないって方も多いはず。ましてや就活をしている僕たちは次々に書類選考や面接で落とされたりすると、心が折れてしまいポジティブになれないこともしばしばあります。
ところが最近、僕の友人が、まるで人が変わったかのようにポジティブ全開になっていてビックリしました。正直なところ、なんかいつもおどおどしているなあ、もっと自信を持てばいいのに……と思っていたくらい気の小さい友人が、もう怖いものなど何もないかのよう。何が友人をここまで変えたのか、そりゃもう気になりますとも。
と、ヒデキは今までにないすごいドヤ顔をしてきましたが、ヒデキに話を聞いたところ、自己啓発に努めてポジティブになったとのこと。しかも自己啓発は就活でも大きな武器になるんだとか。これはたいへん興味深いですよね。
そこで友人のヒデキから、自己啓発って何なのか、具体的に何をすればいいのか、また就活に役立つってどういうことなのか、徹底的に聞いてきましたので、お伝えしましょう!
自己啓発って、そもそも何?
「自己」はまぁ、自分のことでしょうけど、「啓発」はあまり聞かないかもしれません。辞書を引いてみると「人が気づかない、わからない部分を示して、気づきをあたえたり、理解させたりすること」とあります。つまり、勉強ってことでしょうか。
たとえば資格を取得するために勉強するのも自己啓発ですし、アルバイトやボランティア活動に参加してさまざまな経験をするのも自己啓発。読書でも映画鑑賞でも、何だったらゲームや合コンであっても、自分を成長させてくれるのであれば、それは自己啓発といっていいのかもしれません。
しかし、もっとも大事なのは、自己啓発によって自分の能力が高まっていることや、自分が人間的に成長していることを実感すること。そしてそのことによって、自分に自信が持てるようになり、物事を前向きに考えることができるようになること。そう、自己啓発をする目的は、ポジティブな人間になることなのです!
そういえば最近、ヒデキは
とポジティブな発言がやたら増えていました。
となると、ヒデキもきっと何か自己啓発に関わることをやっていたに違いありません。一体何をやっていたのか、やっぱり気になりますよね。そこで、実際にヒデキに最近何やっているのか、聞いてみました。
自己啓発欄、ためしに書いてみた
そういえば、ヒデキの身体が以前よりも締まっていた気がしました。このように、自己啓発でポジティブになったというのは、筋トレによるものだったんですね。
自己啓発は就職に役立つ!
先ほどの筋トレのように自己啓発が自分を高めること全般を意味するなら、就活のためにいろいろな勉強をすることも、もちろん自己啓発といえますよね。
- 就活セミナーに参加する
- 志望先で勤務している先輩に話を聞きに行く
- 会社訪問に行く
- 履歴書の書き方や、マナーなどを勉強する
- 友人と営業のロールプレイングをする
これらのことは間違いなく、就活に向けて大きな武器となり、また自信にもつながる自己啓発ですから、ポジティブに就活に臨めるという効果が見込めます。ということは、そもそもこのようなことを自発的に行うことができるという時点で相当前向きな人間といえるのではないでしょうか。
しかし、自己啓発を就職に役立てるためには、もうひとつ必要なことがあります。それは自己啓発によって得たポジティブさを、志望先の会社に伝えること。自己啓発によってポジティブになった自分が、どのように仕事の役に立てるのか、会社にどのようなプラスをもたらすのかをきちんと伝えることができれば、志望先の会社に絶大なインパクトを与えられるはずです。(ちなみにヒデキは先ほどのエピソードをエントリーシートに書いたところ、無事専攻に通過することができました)
そのためには、自分が自己啓発として行ってきたことが、志望先の会社に入ってからどのように役立てられるのかを明確にしておきましょう。そして面接の時に、自分が行ってきた自己啓発の内容をポジティブに語れるよう、日頃から考えて練習しておくことが大事です。
履歴書の自己啓発欄は、自分の魅力を伝えるところ!
「自己PR欄」というスペースがある履歴書があります。これは自分の強みやセールスポイントを売り込むためのもの。ここにビッシリと自己啓発によって得たポジティブな強みを書き込むことができれば、履歴書を提出する段階でライバルたちに差をつけることができますよね。逆に自己PR欄を空欄のまま提出してしまうと、履歴書を見る側にとっては「この人は自分をアピールする気がない」と受け取ってしまうかもしれません。
自己PR欄がない履歴書もありますが、どうせなら自己啓発で得た自分のポジティブな部分、アピールポイントで埋め尽くした履歴書を提出したいですよね。
- 志望先の会社の仕事に関わる資格を取得した、または勉強している
- 志望先の会社に入って役立てるために、こんな勉強や経験をしてきた
- コミュニケーションが得意であることをアピールするエピソード
- 決してあきらめない不屈の闘志をアピールするエピソード
志望先の会社の仕事に直接関わることだけがアピールではありません。僕のように「人前に出ても物怖じせずに話すことができる」「困難に直面してもあきらめず、最後までやり通すことができる」「自分の主張だけでなく、他の人の声を聞き、最善の選択をするリーダーとしての経験をしてきた」など、自己啓発として書くことができるポジティブなセールスポイントは、たくさんあるはずです。
もちろん、自己PR欄は仕事に直接結びつくものだけでなく、先ほどのヒデキのように筋トレから得たことを書いても大丈夫です。大事なことは、人間として自分がこれだけ魅力があるということを、趣味や経験と結びつけて書けばいいのです。
さて、自己啓発とは何か、自己啓発でポジティブになった自分を就活でどのように活かせばいいのかについてお伝えしてきました。
自己啓発は自分の能力や人間性を高めるために勉強をしたり、いろいろな経験をしたりすること。趣味でもアルバイトでも、どんなことでも構いません。重要なのは、あくまでも自分を高めるためにすること。そして自己啓発をすることで、ポジティブな人間になることなのです。
そして自己啓発は就活にも役立ちます。もちろん就活のための勉強や活動で自信をつける、という役立て方もありますが、自己啓発によってポジティブになった自分をアピールすることで、志望先の会社によい印象を与えるという役立て方もあります。
そのための方法のひとつとしてあげられるのが、履歴書の「自己PR欄」。ここに自己啓発によって何を得ることができたのか、あるいは自己啓発によってポジティブになった自分がどのように会社の役に立てるのかを書いて、アピールします。履歴書を提出した時点で、ライバルたちに差をつけることができるチャンスですよね!
就活で何よりも大事なのは、自分がどれだけ会社の役に立てるのかを伝えることができるかどうか。自分に自信がなかったり、相手に物怖じしてしまっていては、自分の本当の実力を見てもらうことすらできません。自信を持って就活に臨めるよう、またポジティブな自分に変わることができるよう、自己啓発を試してみましょう!