就活って、実際にやってみると難しいですよね。面接やグループディスカッションでうまく話すことができずに落ち込んでしまった人、逆に自信満々で受けたのに選考に通らなかった人、また就活のマニュアル本をたくさん読んで情報収集したのに、ぜんぜんノーマークだった質問をされて撃沈なんて人もいるかもしれません。
あっさり内定が決まる人がいるのに、何社受けてもまったく選考に通らないという人がいたりします。なかなか選考が通らなくて「自分はどの企業でも嫌われているんじゃないか」と落ち込んでしまう人、もしかしたらあなたは本当に就活で嫌われる学生に当てはまっているのかもしれません。もしあなたが就活で嫌われてしまう学生だとしたら、選考に通るのは難しいので当てはまっていないか気をつけたいところですよね。
そこで今回は、就活で面接官に嫌われる学生の特徴を4つのタイプに分けてお伝えしていきます。自分が就活で嫌われる学生になっていないかを確認し、もしそうなら何をどう改善すべきなのか、一緒に考えてみてください。
就活で嫌われる学生の特徴その1:常識やマナーがない
会社に入った後、仕事の内容については、手取り足取り教えてくれるかもしれませんが一般常識や社会人としてのマナーについては違います。もちろん研修で常識やマナーに触れることもあるかもしれませんが、本来は就活までに自分で身につけておきたいところですよね。就活の状態で、すでに常識やマナーがきちんと身についている人は、仕事も安心して任せることができるなど、メリットが非常に大きいのです!
じゃあ常識やマナーがないってどんな状態なのかというと、具体的には次のような行動をとっている状態です。
- 約束の時間に遅れる
- 企業からの電話に出ない
- 留守電やメールで返事を返さない
- タメ口で話す
これらは就活で嫌われる学生がやりがちですが、ビジネスにおいては遅刻なんて絶対にNGです。万が一電車が遅れたなどでどうしようもない場合でも、事前に遅れると電話で知らせておいてください。また電話やメールも、どうしてもすぐに出られない場合は、なるべく早くかけ直すなど、相手の立場になって考える連のが社会人としての常識です。
これはなぜかというと、仕事では自社の人だけでなく、取引先の人やお客さんなど、いろんな人とコミュニケーションを取らなければいけません。そんな時に最低限の敬語すら使えない社会人は、その人だけでなく会社全体のイメージまで悪くしてしまう可能性があります。敬語を使うべき状況でタメ口で話しているようでは、敬語が使えないというだけでなく、その場にふさわしい行動が取れないという評価もされてしまうので気をつけてください。
就活で嫌われる学生の特徴その2:謙虚さと協調性がない
自分に自信を持つのはいいことですが、自分を客観的に見ることができず、ただ自信過剰なだけなのは就活で嫌われる学生の典型的な特徴。また自分をアピールしたいという思いが強すぎて、他の学生や面接官に配慮できない迷惑な学生も、就活で嫌われてしまいます。
例えばこんな行動をしている就活生はたまにいますよね。
- 空気が読めない
- 他人の意見を認めず、攻撃を始める
- 正論や理想論ばかりで、自分の意見がない
確かに説明会や面接、ディスカッションなどで積極的に質問や自分の意見を述べるのはとてもいいことです。しかし場の状況を考えず、ただ自分の言いたいことだけを連発する人に対して、いい印象を持つ人はいません。というのも、「自分の意見は絶対に正しい、お前の言うことは認めない」という態度の人に、安心して仕事を任せることはできないためです。そのため面接官は他人の意見にも耳を傾け、相手の意見を尊重する謙虚さと協調性も持つようにしましょう。
まあ、そこまで自信過剰な人はそれほど多くないですが、就活に必死になりすぎて、就活で嫌われてしまう学生になってしまうというケースは結構多いです。また自信過剰とはちょっと違いますが、就活でよくやってしまうのが「マニュアル的な答えばかりで、自分の意見がない」というもの。面接官が聞きたいのは立派な正論や理想論などではなく、具体的に何をしたいのか、どうなりたいのかというその人だけの言葉なので、個性のない「ただの良い子」は卒業しましょう!
就活で嫌われる学生の特徴その3:消極的で主体性がない
自信過剰な人とは対照的に、自信がなさすぎて消極的な人も、就活で嫌われる学生の特徴です。謙虚なのはいいことなのですが、自分から主体的に行動できない人に仕事を任せても、ちゃんと結果を出してくれるのか不安に感じてしまいます。
例えば、誰だってこんな人には仕事を任せたくないですよね。
学生にとって就活は人生最大に重要な、特別な場ですから、緊張してしまうのは当然です。発言の途中で噛んでしまったり、声がうわずってしまったり、予想外の質問に一瞬フリーズしてしまったりもするかもしれませんが、このように学生が緊張していることは面接官だってわかっています。しかしいつまでも声が小さかったり、積極性に欠けるようでは「消極的である」と、就活で嫌われる学生のレッテルを貼られてしまいます!
消極的で主体性がない人の特徴は「他人が自分をどう思っているかを気にしすぎる」ことです。これは相手に配慮することができるということでもあるのですが、面接官や他の学生のことを気にするあまり、あたりさわりのない発言を繰り返してしまっては、その人がどんな人なのかをわからなくなってしまいますよね。このため自分が何をしたいのか、どうなりたいのか、噛んでもつっかえても大丈夫なので、自分の言葉で話すようにしてみましょう。
就活で嫌われる学生の特徴その4:ストレス耐性がない
ストレスに対する耐性があまりにも弱いというのも、就活で嫌われる学生の特徴のひとつ。実際に仕事を始めたら、待っているのは「いろんなストレスに日々さらされる毎日」です。ビジネスで自分の思い通りにいくことなどまずないですし、時には上司や取引先、お客さんから叱られることもあり得ます。しかしそれで自信をなくして辞めるような社員は、会社側だって困ってしまいますよね。
就活はまだ先という方は、今のうちにサークルやアルバイトに積極的に関わることをおすすめします。サークルの先輩やアルバイト先の上司とのやり取りを通して、ストレス耐性は自然と身についていきます(笑)。勉強以外にも大切なことがあるというのは、就活にも当てはまるといえます。
さて、就活で嫌われる学生の特徴を4つのタイプに分けてお伝えしてきました。
就活で嫌われる学生は、常識やマナーがなかったり、自信過剰で謙虚さや協調性が見られないなどの特徴がありましたよね。でも消極的過ぎて主体性がなくてもダメだし、ストレス耐性がなくても敬遠される…と聞くと「どうすればいいんだ」と悩ましく思う方も多いかもしれません(笑)。
また自分に自信を持つこと、相手に配慮することはとてもよいことですが、どちらも度を過ぎると、就活で嫌われる学生となってしまいます。自分は有能だから自分勝手に行動していいというのはドラマの中だけの話ですし、かといって逆に委縮してばかりでは自分を正しく評価してもらえません。
つまり会社が欲しいのは「社会人としての常識と資質を持っている、魅力的な人間」といえます。このため就活で嫌われる学生になってしまわないよう、就活のための対策だけでなく、日頃から社会人としてふさわしい人間になるための努力をしておきたいですよね!