そろそろ就活を考えなきゃという大学生、まだ時期的に早いかもしれないけど、将来のことを考えておきたいという大学生にとって、まず考えるのは「どんな仕事をしたいのか、どのような職業を目指すのか」ということですよね。
もちろんはっきり道が決まっている人もいるでしょうが、まだビジョンが見えていないという大学生の方には、営業という仕事を将来に役立つ仕事としておすすめします!
よく、営業というと「知らない人と話すのは苦手」「ノルマがきつそう」と腰が引けてしまう人もいますよね。実際に僕も営業の仕事を始める前はそんな感じのイメージを持っていました。しかし営業の仕事をすることで、ほかの仕事にも役立つスキルを身につけることができるので、絶対おトクなんです!
そこで今回は、大学生にとって営業という仕事が将来どのように役立つのか、どのようなスキルを身につけることができるのかを、営業という仕事そのものの変化とあわせてご紹介しましょう。
営業の仕事はIT化によって大きく変化している
営業という仕事に対して「知らない家でも、ダメもとで訪問する」「とにかく当たって砕けろ、数うちゃ当たる」なんてイメージを持っている人も多いんじゃないでしょうか。たしかに、昔の営業はまさにそんな感じでした。
そういうイメージだからこそ、「営業って大変そう」って感じていたのかもしれません・・・。
たとえば訪問先にしても、手当たりしだい訪問するという従来の方法から、あらかじめ商品に対して興味があるお客さんをピックアップすることができるようになります。つまり、ターゲットを絞って、効率的に進めることができるってわけです。
さらに営業の方法も変わってきています。これまでは事前のアポイントメントに電話を使っていたものがメールに変わりました。また、お客さんへ見せる資料も、さまざまなデータを駆使してコンパクトにまとめられ、短い時間で効率的に説明できるようになっています。数をこなして成果をあげる営業から、デジタルツールを駆使して効率的にこなす営業へとシフトしているといえますね。
さらに、それぞれのセールスマンが行なった営業を、営業支援ツールなどと呼ばれるソフトに顧客情報や結果などのデータを入力することで、すべてのセールスマンが営業についての情報を共有することもできます。営業は個人プレイと思っている人も多いかもしれませんが、今の営業はチームプレイなんです!
このように、営業の仕事にITの知識は必須になってきていて、今後さらにその傾向は強まっていくと予想されています。
つまり、大学生にとって営業の仕事は、「ITの知識」を現場で実務的に使いこなすことになるので、将来どのような職業にも対応しやすくなってきます。
これを踏まえて、営業の仕事をすると身につくスキルとはどのようなものか、具体的にあげていきましょう。
お客さんと直接話すから、コミュニケーション能力や情報力がつく
基本はやっぱり「コミュニケーション能力」
上記で触れたように、ITの力を使ってお客さんのターゲットを絞れるようになり、短い時間でコンパクトに営業をするようになったとしても、コミュニケーション能力はやっぱり必要です。むしろ短い時間で的確にお客さんのニーズや要望をくみとらなければなりません。
お客さんの話にしっかりと耳を傾ける力、お客さんがニーズや要望を話してくれるように導く力、話し方や表情などささいなことに気づく力など、営業の仕事はさまざまなコミュニケーション能力が身につきます。
これらは大学生がその後営業以外の職に携わることになったとしても、将来かならず役に立つスキルですよね。
誰よりも商品に詳しい「情報力」
IT技術を使うことで、商品に対して興味のあるお客さんを絞り込めるようになったということは、逆にいえばお客さんのほうも商品に対してある程度の知識を持っている可能性が高いということでもあります。きっとほかの会社の商品と比べられてしまうなんてこともありますよね。
そんなお客さんに対して、生半可な商品知識では対応することができません。お客さんよりもさらにディープでコアな知識、また他の会社の商品と比べてどんなメリットがあるのかなどを、事前に身につけておく必要があるんです。
さまざまな情報を調べて知識を身につけることは、マーケティングや開発などの分野でも必要となる能力。大学生が営業の仕事に携わったとき、将来役に立つスキルの筆頭といってもいいくらい「情報力」は重要なものです。
イマドキの営業はデジタル・データ分析・オンラインに強くなる
さまざまなツールを使いこなす「デジタルスキル」
最近は営業の仕事でも、さまざまなデジタルツールを利用しています。メールやスマートフォンもそうですし、営業支援ツールでさまざまな情報を共有したり、今後さらに営業に役立つ高度なツールを使う機会があるはずです。
そうすることで、いま使っているツールを使いこなすだけでなく、まったく新しいツールが導入されたときに対応できる応用力がつきます。
生活の身近な部分でも、新しい家電などを使いこなせる人とそうでない人がいますよね。単にデジタルに強いかというだけでなく、新しいものに対応できるようになれたらかっこいいはず!
これも大学生が営業という仕事に携わったとき、将来役立つスキルのひとつです。
ツールを使いこなすための「データを読み取る力」
デジタルツールは、ただ使っているだけではあまり意味がありません。営業支援ツールにしても、ただデータを入力するだけでは宝の持ち腐れ。そのデータを活用できなければ、営業成績を上げていくことができないですよね。
さらに今後は、そのデータからさまざまな情報を読み取る能力も必要とされてきます。お客さんのニーズの裏にどのような背景があるのか、また数値ひとつをとっても、その数値がどのように導き出され、どのような意味を持つのかなどを理解して、はじめてツールを使いこなせているといえるんです。
データを読み取る力もまた、大学生が営業以外の仕事に携わったとしても将来役に立つスキルのひとつ。とくに組織の中心で業務を引っ張っていきたいと考えているなら、間違いなく必須といえる能力です。
営業にも必要な「最新テクノロジーの知識」が必要となる身につく
営業に限らず、あらゆる職場に次々と最新のテクノロジーが導入されています。そのテクノロジーについていくためには、やはりテクノロジーについての知識を身につけていくしかありません。これは、大学生が営業以外の仕事についたとしても、将来役に立つはず。
例えばITの最先端テクノロジーまで熟知する必要はありませんが、自分の職場に関係が深いと思われるもの、ひょっとしたら導入されるかもしれないテクノロジーについての情報を普段から収集しておきましょう。
そうすれば、特にメーカーやシステムの開発会社などの営業になった場合、あなたがお客さんに説明する際にその知識が役立つはずです。この他にも最新テクノロジーに触れる機会の多い開発はもちろん、職場で最新のツールやソフトの導入に関わる立場になれば、テクノロジーの知識は必須ですよね。
存在感をアピールできる「オンラインで発信する能力」
ITが普及した現在では、コンピューターを利用する機会は会社の中というだけでなく、オンラインを利用することもあります。営業支援ツールの中にはクラウドを利用することで、利用料金を抑えることができるものもあります。
しかしそれ以外にも、オンラインを活用する機会があります。それはセールスマン自身の情報をオンライン上で発信すること。たとえばセールスマンの自己紹介、ブログなどで記事を発信することで、セールスマン自身の顔を売ることができるんです。お客さんが「あ、この人知ってる」となれば、話がスムーズに進みますよね。
まさに僕が今書いているこの記事もそういうことなんです!
この「オンラインで発信できる能力」というのは、どんな仕事をする上でも自分自身や商品・サービスの魅力を発信できることにつながり、これからの時代、必ず必要とされる力です。
仕事以外の場でも、オンラインを活用する機会は増えており、今後はさらにその機会が多くなっていくはず。「オンラインで発信できる能力」も大学生が営業に携わったときに身につくスキルであり、将来さまざまな分野で活用できますよね。
さて、大学生にとって営業という仕事が将来どのように役立つのか、どのようなスキルを身につけることができるのかを、営業という仕事そのものの変化とあわせてご紹介してきました。
営業の仕事そのものも、ITの普及によって変わりつつあります。数をこなして成果をあげる営業から、デジタルツールを駆使して効率的にこなす営業へとシフトしているんです。
そんな中、営業の仕事につくと自然と身につくに必要なスキルも増えてきているのでおり、もし大学生が営業の仕事に携わればることで、将来営業以外の仕事についたとしても役に立つスキルを多く身につけることができます。
コミュニケーション能力や情報収集能力はもとより、デジタルツールを使いこなし、データから情報を読み取る力、テクノロジーそのものについての知識、またオンライン上で自分をアピールする力などが求められるんです。
実は営業の仕事は、大学生のうちから経験することができます。有給インターンというものがあるのを知っている人も多いですよね。大学生も営業の仕事して給料をもらいつつ、将来に役立つさまざまなスキルを身につけることができるに違いありません。