営業といえば、企画、製造、開発、事務などと並んで会社の重要職種ですよね。そんな営業職のイメージについて、他の職種に比べて両極端なものが多々見受けられますよね。例えば「営業はコミュニケーション力が超高そう!」「社会人としてキッチリしてそう」などのポジティブなイメージがあれば、「ノルマがきつくて大変そう…自分にはムリかも」というネガティブなイメージを持つ人も。
そんな風に、営業職がもつコミュニケーション能力や清潔感などが高評価な一方で、なぜかネット上や実社会で営業職にネガティブな先入観をもつ人が少なくありません。ちょっと不思議なことですが、考えてみれば営業は社外での業務が多いことから他の社員には仕事の状態がわかりにくく、それがバラバラな評価の原因になっているのかもしれません。
さて、そんな風に営業のイメージは両極端ですが、本当のところはどうなんでしょうか。気になりますよね?
そこで今回は、営業職がもたれているイメージと、実際のところはどうなのかについて一ご紹介します。さらに営業職に対して偏ったイメージをもっている人たちに、営業のやりがいや楽しさを上手に伝える方法もお教えしますので、ぜひ使ってみてください。
営業のイメージ 1:コミュニケーション能力が高そう
営業のイメージとして一番多いのが、やはり「コミュニケーションが上手い」、「話し上手」といったものでした。営業の仕事は取引先だけでなく供給元や製造元、自社内でも綿密にコミュニケーションをとる必要があるため、営業職はいわばコミュニケーションのプロです。
また話が面白く、場を盛り上げる能力があるという印象を持つ人も多いため、それが営業はコミュニケーション力が高いというイメージにつながっているところも大きいです。この点については、男女ともにウケがいいのも特徴で、交際相手としても魅力的だそう。相手とマメに連絡を取り、話も面白いとなれば、男女問わずモテること間違いなし!まずはいいイメージです。
営業のイメージ 2:服装などがキッチリしてそう
営業のイメージとしてもうひとつ多いのが、「清潔感がある」「身だしなみがきちんとしている」でした。まず清潔感ですが、これはお客様に失礼がないように、好感をもってもらえるようにと考えたときに、すごく大切なポイントですよね。
そんな風に社会人として最低限の身だしなみは当然として、次に求められるのが営業先に不快感を与えない服装のTPOです。汚れていたりチープだったりするのは当然NGですが、「これから遊びに行くのかよ!」みたいにハデなスーツやシャツも営業のイメージダウンにつながり、逆に高価すぎるアイテムはかえってイヤミなイメージを持たれかねません。できる営業マンはそういった点を絶対にはずさないので、自然と服装に関する感覚が磨かれるようです。
服装に気をつける習慣が身についていると、プライベートでも役立ちます。例えば仕事以外でも冠婚葬祭や地域の行事、改まった場や高級店などに清潔感のあるきちんとした服装で臨めるので、社会に出てからもプラスとして評価されます。当たり前ではありますが大事なことですから、ほぼ万人に好感を持ってもらえる万能スキルといえます。
営業のイメージ 3:人当たりがよく、礼儀正しい
営業のイメージとして「人当たりのよさ」「礼儀正しさ」も多いです。この資質があると取引先など多くの人に受け入れられやすく、ムードメーカーとしての役割も期待されます。
あなたが営業される側になったらわかることですが、いくら良い商品やサービスを紹介してくれても、不愛想で挨拶もろくにできない営業がきたら「なんだこいつ」とムカッときませんか?特に第一印象でそんな感じだったら、二度と来るな!と思うかもしれませんよね。
つまり、人当たりが悪い、または礼儀ができていない営業は、商品やサービスを紹介する前からイメージが最悪になってしまうんです。営業が第一印象でお客様に与えるイメージは本当に大切ですから、最初にいいイメージを持ってもらえれば商品やサービスの話を聞いてもらいやすくなりますよ!
営業のイメージ 4:ノルマがきつくて大変そう
営業といえばノルマがきついというイメージはかなり強いですよね。営業である以上ノルマがあるのは避けられませんが、なかなか達成できないときなどは本当に辛い…!実際に、僕の仲間もきっと同じことを思っている方も多いはずです。
でも、「よっしゃー!今月のノルマをクリア!」というものすごい達成感を得られるのは、まさに営業職のだいご味です。頑張れば頑張っただけ、数字という目に見える成果になるんですから、モチベーションもガンガン上がります。
それに考えようによっては、「ノルマがあるから営業を頑張れるんだ」とも言えます。例えば僕は、期限や金額といった目標がなく「別にいつまででもいいし、いくらでもいいよ~」みたいな適当な感じだったら、逆にモチベーションが上がりません。ノルマがある方が燃える!という僕みたいな人は、きっと営業に向いています。
ノルマがきつくて営業が苦手というイメージをもっている人は、そのイメージを一度リセットしてゲームに取り組んでいるような気持ちで頑張るといいかもしれません。「達成できなかったらどうしよう」じゃなくて、「達成するにはどんな作戦が必要なんだろう?」と、前向きに考えてみることをオススメします!
営業のイメージ 5:根性さえあれば誰でもできそう
「営業は根性があれば誰でもできる!」こんなイメージをもっている人たちがいるのは、本当に残念なことです。もしかしたら、こんなことを言われたことがある営業職の方がいらっしゃるかもしれませんが、心外ですよね。
確かにこんなことを言ってくる人たちには、「行くだけなら誰でもできるけど、難しいのは成約させることだ」と言いたくなるかもしれません。しかしできる営業マンは決して根性だけで成約を挙げているわけではありません。大切なのは自社の製品や企画を理解して、先方に最大限に売り込むことです。そのためには自社の商品やサービスをきちんと理解すること、そしてお客様の不満や疑問からニーズをしっかりつかみ取ること、その上で魅力的な提案をすることなんです。
これって、ノープランの根性だよりでは絶対にムリですよね。それらを実現するには商品・サービスの知識を吸収し、ニーズを読み取るアンテナを磨き、提案するための企画力をつけるなどの努力を、日々続けていく必要があります。
どうでしょう?こういう実態を知ったら、営業は根性があればできる仕事なんていうイメージは、もう持てないですよね。
営業のイメージ 6:ハードルが高そう
5の「営業は根性さえあれば誰にでもできそう」とは正反対の営業に対するイメージですが、営業に「いっぱい勉強しなきゃいけないし、ハードルが高そう」というイメージをもっている人も意外と多いんです。
確かに優秀な営業マンになるにはハードルは相当高いことは事実です。でも、営業になるというスタートラインにおいては、かなり平等にチャンスがあるんじゃないかと僕は思ってます。ちょっとわかりにくいですから、順を追って説明します。
まず、ある商品やサービスについての専門的知識って、入社時点ではどの就活生もほとんど持っていないんです。入社してから勉強を始めるわけですから当然ですよね。つまり営業は最初から圧倒的な差はつきにくくて、入社後の頑張りがすごくものをいう仕事なわけです。これ、かなり平等じゃないですか?
また、これまでにお伝えしてきた営業のイメージを見てもわかるように、営業はコミュニケーション力や人当たりの良さなどの個性で勝負できる仕事でもあります。例えば学歴に自信がないとか、学生時代に勉強より部活やバイトに熱中していたという人が活躍できる可能性は十分にありますよ!
まとめ
さて、今回はみんなが持っている営業職のイメージをご紹介しました。まず、営業は「コミュニケーションがうまい」「話し上手」というイメージが多数です。また、「清潔感がある」「きちんとした身だしなみを持っている」というのも営業のイメージとして特に多いものでした。
さらに、人当たりのよさや礼儀正しさについても定評がありました。こういった対人スキルは、友人や恋人としても好評です。
一方で、「営業職はノルマがきつくて大変そう」というイメージを持っている人がいました。これは仕方ないとして、「簡単そう」「誰でもできそう」と、営業に対して偏ったイメージを持っている人もいます。
営業に対してネガティブなイメージを持つ人の多くは、営業の実体についてよく知らなかったり、過去に取引のあった営業さん(ごく一部)に対する不満が背景にあるのかもしれません。
一見、マイナスに見える営業のイメージですが、ノルマはこなすのがつらい一方で達成感や自分の成長につながりますし、リアルに会社の売り上げにもなります。また入社時のハードルが割と低く、営業になってからの頑張りがものをいう仕事でもありますよね。
営業に対して色々なイメージがあるものの、コミュニケーション力や社会人として求められる振る舞い・常識がしっかり身につくのも営業職の魅力。世間で思われている営業についてのイメージは認識した上で、営業はやっぱり魅力的な仕事ですよね。「自分にできるかな?」と思っている人こそ、思い切ってチャレンジしてみる価値はありますよ!