営業スキル

大学生が営業のコミッションをやると有利!その理由をご紹介

保険や不動産業界などには、営業のコミッション形式のバイトというものがあります。「コミッション」とは簡単にいうと歩合のことで、他のバイトと違って成果を出さないと契約内容によっては無報酬、というから一見かなり厳しいバイトのように見えますよね。

そもそも営業職は、一般的な学校や大学で学ぶスキルとは別の能力が要求される、ちょっと特殊な職種ですので、もともと営業が得意で仕方ないという人はいません。また、営業職の技術は習得が難しいにもかかわらず、企業に就職すると「経験のため」「キャリアアップのため」という理由で否応なく配置されることが多いのです。しかし、それでも現役の大学生の中には、あえてこの厳しい世界に身を投じることで、経験を積み実力を伸ばし、夢を実現しようという前向きな人が増えています。

この記事では、一見ハードそうな「コミッション型」の営業について解説するとともに、経験することで身につくことをお伝えします。もし将来営業を希望している、また起業を考えている方は、ぜひ読んでみてあえてコミッション型の営業を経験してみましょう。

ということで今回は、成功者になりたいなら避けては通れない営業職をコミッションで行うメリットをお伝えします。

自分の向き不向きがわかる

パソコン技術や法務の専門知識などと違って、「営業」にはこれといった資格がありません。そのため普通の営業よりも、はっきりと目に見える数字で評価される営業のコミッションは、就職する前に営業の技術を体験できる貴重な機会ですよね。

しかも、単に頑張ればいいのではなく、きちんと成果を出さなければ報酬もないのでシビアに評価される点も重要です。外資系教育会社ブリタニカ(百科辞書などを販売している会社)でフルコミッションの営業を経験し、世界中のブリタニカ支社をひっくるめて営業成績が第2位を記録した和田裕美さんは、次のように話しています。

”新人の頃は結果も出せず不安で逃げたくなりましたが、何度もお客様と会ううちにだんだんと大事なことが分かってきました。
~中略~
商談において、断られることは当たり前です。断られたことに一回、一回落ち込んでいたら、きりがありません。そして、そんな気持ちのまま次の人に会うことはとても失礼に当たります。きちんと気持ちを切り替えて次に臨むことが大事ですね。”

和田さん商談の成功率98%、という驚異的な記録を誇っていますが、それでも最初は不安で逃げたくなっていたなんて、ちょっと意外に感じるかもしれません。

どうしても営業のコミッションと聞くと敷居が高いように感じますが、就職する前に一番シビアなタイプの営業を経験していれば、得意・不得意もわかりますし、不得意だとわかれば対策を立てるなど、早めに克服することも可能ですよね。

営業体験を面接でアピールできる!

基本的に、企業面接において、学生は素人扱いです。どんなに「○○が得意です!」「△△ができます!」といったところで面接官にとっては参考程度でしかありませんよね。

その点、営業のバイトというだけでも、仕事の実地経験に近いとみなされることが多く、面接官に対するPRポイントになります。さらにコミッションで営業経験があるということで「□□社様の営業をコミッションでやらせていただき、◎◎という評価をいただきました」という極めて具体的にアピールすることが可能です!!

企業面接官にとって、これほどわかりやすく評価しやすい学生はいません。また、実際の営業体験を具体的に聞くことで面接の話も弾み、即戦力を印象付けることもできますよね。

このようなことは、ほかのバイトをしている学生には絶対にできないことですし、その経験は面接時だけでなく、就職後にも十分に発揮できるはずです!こうして就職活動の準備としてライバルに差をつけつつ、報酬が手に入るわけですから一石二鳥ですよね。

自分で稼ぐ金額とシフトを決められる

フルコミッションで営業するということは、報酬が下はほぼゼロから上は文字通り青天井の好きな金額を稼ぐことが可能です。大学生であれば、講義の少ない曜日に多めに時間を割いて営業でしっかり稼いでおき、単位のかかったテスト前には学業に時間を割くという柔軟な働き方ができます。

コンビニなどの通常のバイトを経験したことがある人はわかると思いますが、「やらされる」バイトの場合、時間にもよりますが暇な時間というのがあります。シフトも自分の希望通りになるとは限りませんし、場合によっては大事なテストの前にシフトを入れられてしまう可能性だって否定できません。

もちろん、「やらされる」バイトの方が楽ですし報酬も一定です。でも、時間を有効に使って働けるときにしっかり働き、自分の時間もしっかり確保したいというアクティブな人には、コミッションの方が絶対にオススメです!

自分の実力がきちんと評価される

営業の仕事の報酬がコミッションということは、完全に実力制ということです。契約によっては、無報酬となる可能性すらあります(多少の補償金があることが一般的だが少額)。でも、だからこそ今の実力が賃金としてはっきり数字で評価されるわけですよね。

契約内容はさまざまですが、完全出来高制としている場合は、1契約につき1万円という高額な報酬がある会社も少なくありません。もちろん、それだけ契約をとるのが難しいということです。

営業職というと、一般的に喋りが上手い人が高評価と思われがちです。もちろんコミュニケーション能力が必要なのはですが、「単純なおしゃべり」では営業になりません。むしろ、お客さんににあまりにチャラい印象を与えると、信用されない可能性も・・・。

現場で実際に評価されることは、働かないと経験できません。将来、社会人として会社にとってなくてはならない存在、人材ではなく人財を目指すのでしたら、きっちりと評価を受ける営業のコミッションはオススメです。

ハードな環境に身をおくことで、自己マネジメント力を身につけられる

仕事でデキる社員、他のメンバーから一目置かれる人間は、みんな自己マネジメントができます。自己マネジメントとは、「自分で課題を見つけ」、「自分で計画し」、「自分で実行する」能力です。バイトでも会社員でも、人にいわれないと動けないのでは一流とはいえませんよね。

それに対してフルコミッションで営業するということは、売るものが決まっているというだけで後は全て自分で決める必要があります。うまくいかなければ、改善のために「何を改善するか」を見つけ、「どのように努力するか」「いつ努力するか」「どれだけ努力するか」などを自分で設定する自己マネジメント力がなければ先に進むことはできません。

そして、この自己マネジメント力は、実際に困難を経験しなければ決して身につくことはありません!いくら本を読んでも、ほんとうに困難な課題に直面し、自分で解決方法を探るそのプロセスそのものを経験した人間だけが、本物の自己マネジメント力を身につけることができるのです。

将来の目標をしっかり見据えている人たちの中には、将来は起業したいという方も多いのではないでしょうか。起業するにはさまざまな能力が必要ですが、いうまでもなく「自己マネジメント力」は必須です。

まとめ

さて、今回は営業のコミッションをやることのメリットをお伝えしました。

営業をコミッション形式で行うことで、自身の営業適性がわかります。これはぜひ就職する前に知っておきたい要素です。そして、実際の就活においては、営業という業務を実体験することで、企業面接において他学生よりも優位に立つことができます。営業をコミッションで行ったという経験は、面接官にアピールできる要素として、強力な武器です。

自分で稼ぐ金額とシフトを決められるのは、大学生にとって大きなメリットになります。特に、時間を有効に使いたいなら「やらされる」バイトよりも有意義なはずです。また、実際の現場で行った業務を報酬という形で評価するため、良くも悪くもシビアに現実的な評価が下されます。このような評価は厳しいかもしれませんが、弱点を知ることができれば早めに対処することができるため問題ありません。

最後に、自己マネジメント力を身につけるという意味では、コミッションの仕事に勝るものはありません。特に、営業の仕事のように決まったプロセスのない仕事では、常に改善が求められます。自分で解決方法を探るプロセスはどんな仕事でも通用するスキルとなるはずです。

営業という仕事をコミッションで請けるのはかなり敷居が高いですが、大学生のうちに営業を経験することには多くのメリットがあります。ぜひ、自身を高めるために一度経験してみましょう。

参考URL:
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この記事をかいた人

ユキト

中学から高校までは野球部で、大学2回生までは居酒屋でアルバイトしていました「ユキト」です。
そろそろ就活が気になり、「自分の武器を身につけたい!」と思っていたところで2回生の夏に株式会社YKT Innovationと出会いました。
YKT Innovationのすごい仲間と励ましあいながら、主に営業スキルや経営のことを学んでいます。
岡田社長のようにしっかりした男になることを目指しつつ、「自分の会社を持って社会を変える!」ことが将来の夢。